現状の確認
- 確認すること
- 資料、担当者、資金と業務の流れ
- 行うこと
- 資料閲覧と関係者へのヒアリング
- 成果物
- 現状整理表・未確認事項一覧
- 買い手にお願いすること
- 確認窓口と意思決定者の指定
会社を買収した後、最初から大きな制度や複雑な管理資料を導入する必要はありません。
まず必要なのは、買収した会社の資料、業務、担当者、資金の流れを確認し、会社の中で何が起きているのかを把握することです。
そのうえで問題の優先順位を整理し、買い手が必要な情報を継続して受け取り、判断できる管理方法を整えます。
小規模M&Aの買収後支援は、問題を指摘して終わるものではありません。会社の実情に合った方法を実際に動かし、社内と買い手が管理を続けられる状態をつくります。
預金残高だけでなく、いつ、何の入金と支払いがあるのかを確認できる状態にします。
試算表を毎月作ること自体ではなく、買い手が会社の変化に気づける情報を揃えることが目的です。
従業員に関する情報や手続が、売り手社長や特定の担当者だけに依存していないかを確認します。
事業の継続に必要な契約や許認可を把握し、必要な対応を一覧にします。
売り手社長が管理していたアカウントやシステムを確認し、重要な情報を継続して利用できる状態を整えます。
会計だけを見ても、会社全体の管理状況は分かりません。資金、経理、労務、契約、ITを横断して確認し、それぞれの問題が事業や数字にどう影響するかを整理します。
会社の状況に応じて、次のような資料や管理方法を整えます。
すべての会社に同じ資料を作るわけではありません。現在の管理状況と買い手が必要とする情報を確認し、その会社に必要なものを選びます。
資料を作って終わるのではなく、実際の管理に使われ、担当者が更新を続けられる形にすることが重要です。
管理方針を決め、重要な問題について判断します。買収先から何を、どの頻度で報告してもらうかも決めます。
必要な資料を提供し、現在の業務を説明します。決めた管理方法を社内の実務として動かします。
現状を整理し、問題と対応の優先順位を示します。必要な管理方法を設計し、実際に運用できているかを確認します。
法務、労務、システムなどについて個別の専門判断や作業が必要な場合は、弁護士、社会保険労務士、システム会社などと連携します。
支援責任者がすべての業務を抱えるのではなく、買い手と買収先の間に立って全体を整理し、必要な対応を前へ進めます。
管理状況診断では、現在の管理状況と対応の優先順位を整理します。PMI支援では、必要な改善を実行し、継続して管理できる状態へ移します。
買収した会社の状態によって、優先すべき支援は異なります。
既存の税理士や社内担当者を直ちに変更することを前提とはしません。現在の体制を生かせる部分を確認し、不足している機能を補います。
買収後に必要となる管理体制は、会社の規模、人員、成長段階によって異なります。既存の体制を確認し、現在の業務を生かしながら、不足している管理機能を補います。
支援責任者:貝井 英則(公認会計士・税理士)
資料を作って終わらせず、買い手と買収先が続けられる管理へ移すことを重視します。会計だけでなく、資金、労務、契約、IT、業務の引継ぎを横断して確認します。